ラグビー日本代表、豪州に“1トライ差”惜敗 リーチ「勝てる試合、あと一歩」 後半猛追も歴史的初勝利ならず「ゴール前1mが課題」
「ラグビー・リポビタンDチャレンジカップ、日本代表15-19オーストラリア代表」(25日、国立競技場)
世界ランク13位の日本代表は、同7位のオーストラリア代表とテストマッチで対戦し、15-19で惜敗した。前半は3-14で折り返し、後半に攻勢に出て猛追したが、一歩及ばず。W杯2度の優勝を誇る強豪ワラビーズと通算7度目の対戦だったが、歴史的な初勝利には惜しくも届かなかった。
日本はチーム最年長のリーチ・マイケル(37)=BL東京=が復帰し、最年少のFB矢崎由高(21)=早大=らが先発した。前半はトライを奪えず3-14で折り返したが、後半はスピードを生かした高速ラグビーを展開し、竹内柊平、ベン・ガンターがトライを決めるなど猛追。後半22分に李承信がゴールを決めて15-19と4点差まで追いつき、1トライで逆転できる射程圏に捉えたが、金星にはあと一歩届かなかった。
リーチは「勝てる試合だった。4点差で(残り)10分くらいあって、そこでどうやってスコアにつなげるか。あと一歩。残り10分でどうボールをスペースに持っていくか、スキルの1つ1つが大事。ファンの応援もあって、もう少し継続できたらトライできたかなと思う。あと一歩で、勝ち切らないといけない試合」と悔しさをにじませつつ、「チームとしていい経験ができた。自信がついてきた」と充実の汗を拭った。
ディフェンスで奮闘し、ロースコアの好ゲームにつなげた。リーチは「ハードワークで、前からタックルにいった」とうなずきつつも、「ゴール前1メートル近辺になると、今後そこの強化をしないといけない。自分たちの課題の一つかな。1メートルで入れさせないつくり方を(しないと)。ゴール前はタイトなところでオフサイドもあったし、シンビンもあったので。規律を見直して整理したい」と課題を挙げた。
次戦は11月1日に英国で世界ランク1位の南アフリカに挑む。「自分たちの可能性が見えてきた。W杯2年前で、多くのファンの前で良い試合ができて、来年もっと楽しみ。もっと(テストマッチで)強い相手を日本に呼んでほしい」と呼びかけた。




