村竹ラシッド「とにかく悔しかった」世陸東京大会5位で号泣 経験で得た課題と今後を明かす 陸上界の盛り上げへ「結果が大事」
世界陸上選手権東京大会の陸上男子110メートル障害の村竹ラシッド(23)=JAL=は昨夏のパリ五輪に続く5位。表彰台に0秒06届かず、涙に暮れた。「今でもふとした瞬間に毎日決勝を思い出す」と語る。14日までにインタビューに応じ、世界選手権で得た課題と今後について明かした。
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-決勝後のインタビューで号泣。
「あれだけ泣いたのは初めてで、とにかく悔しかった。足りなかったのは時間と経験値じゃないか」
-今季は国際大会に多く出場。8月に日本勢初となる12秒台も出した。
「準決勝後は12秒台の再現にとらわれすぎた部分があった。終わったから言えることだが、13秒0台や1台前半でも勝負できていた。体に重さがある中で、出せる最大値を見極めるべきだった」
-上位との差。
「表彰台の3人は米国とジャマイカ勢。陸上の2強のような国でもまれて、選手権を勝ち抜いてきて、明らかに経験値が違う。仮に全米選手権に出たとしても、いつでも代表になれるぐらいにアベレージを上げられれば、初めて大舞台でメダルが取れるんじゃないか」
-東京大会で生まれた陸上界の盛り上がりを同世代で引っ張っていく。
「世界大会で絶対に決勝に立たないといけない立場で、今後も責任を果たしていきたい。何より同じステージで戦える同期の存在は心強い。来年は愛知・名古屋アジア大会がある。陸上にさらに興味を持ってもらう入り口としては結果が大事。世界陸上は世界各国のアスリートに救われた部分もあったので、どれだけ日本選手がパフォーマンスを発揮できるか。全員で頑張っていきたい」





