村竹ラシッド涙の世界選手権“足りなかったもの”明かす「時間」

 陸上男子110メートル障害の村竹ラシッド(23)=JAL=が4日、千葉県松戸市内で取材に応じた。

 先月に行われた世界選手権東京大会では、決勝5位で目標のメダル獲得に届かず、「何が足りなかったんだろう」と涙を流した。閉幕から約2週間がたち、この日の取材で改めてその「何か」について問われると、「時間じゃないですかね」と回答。「メダルを目指し始めたのが去年のパリ五輪が終わってから。メダルに取りに行くのにかける時間が足りなかった」と総括した。

 大会後は自身のレース動画を「数十回」ほど見返して反省点を洗い出し、「決勝はだめだめ。これ以上見返してもどうにもならない。だめなところは振り返った」とすで前を向いているという。また「自分の終わった直後に想像以上のメッセージを頂いて、立ち直るのも早かった」と、周囲の支えにも感謝した。

 現在は「リフレッシュに重きを置いていて、今は陸上のない生活を楽しんでいる」とオフシーズンを満喫している最中。今後の強化方針や大会出場などはコーチやトレーナーと相談して決定していく。「気持ちは前に向いている。まだまだ陸上は長いので、長いキャリアのどこかでメダルを取れたら」と、2年後には世界選手権北京大会、そして3年後のロサンゼルス五輪に照準を合わせた。

 この日は、出身の千葉県松戸市内で開催されている「松戸まつり」のイベントに参加した。トークショーでは360度多くのファンに囲まれ、「こんなに活気のある町だったっけ?」と笑顔。「小学校5~6年生のころは、イトーヨーカドーの6階のゲームセンターで遊んでいた」などと地元の思い出を明かし、「(松戸まつりの参加は)10年ぶり。町並みが変わっていて、今まであったはずの店が変わっていてさみしかったり、なつかしかったりする」と時の流れに実感を込めた。

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