元貴景勝と同級生の元三役力士が断髪式終え号泣、元阿武咲「貴景勝の存在があっての自分の人生」
「貴景勝引退湊川襲名披露大相撲」(4日、両国国技館)
湊川親方と同級生で、学生時代から数々の真剣勝負を展開した元小結阿武咲の打越奎也さんが断髪式に登場。ハサミを入れると親方の肩に手を置いて言葉をかけ、ねぎらった。
打越さんは「終わったらいろんなこと思いました。貴景勝の存在があっての自分の人生だった」と感慨を口にした。断髪式では「いろいろ考えたんですけど『ありがとう』しか出てこなかった」と、涙を流して語った。
湊川親方を「自分にとって特別な存在」と語った打越さん。「全然勝てなかったですけど、全てを出せる相手でした。100%小細工なしの真剣勝負。命をかけて殺されてもどうなってもいいや、と思える相手が貴景勝でした」と説明した。
角界を離れ、現在はスキンケア用品を展開する横浜馬油商店で働く打越さん。この日は同社から、引退相撲用の記念商品を販売した。
「お互い、いつまでもライバル。自分もこの世界で成功したいですし、道は違えど、いつまでも刺激し合っていきたい。いつか、酒でも飲みながら、小さい頃からの思い出なんかも笑って話せれば」
打越さんは「本当にお疲れ様でした。まっすぐな男で、言葉がなくても分かり合える男だった。本当に終わっちゃうんだなと。寂しい気持ちはあります」と涙を拭った。





