まさかの1次L敗退から帰国 バレー・石川祐希&高橋藍が新体制での“緩み”を指摘「練習から雰囲気が甘かったりした」
バレーボール男子の日本代表が18日、マニラで行われた世界選手権から羽田空港に帰国。取材に応じた石川祐希(29)=ペルージャ=、高橋藍(24)=サントリー=が、まさかの1次リーグ敗退に至った要因のひとつに、パリ五輪後に再スタートを切った新体制における練習での“緩み”を挙げた。
大会前時点で世界ランク5位だった日本は銅メダルの1974年大会以来、51年ぶりのメダル獲得を目指した。だが、1次リーグ初戦のトルコ、第2戦のカナダに連続ストレート負けを喫し、まさかの1次リーグ敗退が決定。最終戦のリビアを3-0で破ったが、1勝2敗のG組3位で終戦した。エースの石川は「(最初の)2試合臨んでいたものとは遥か遠い結果になってしまいましたけど、これも僕たちの力。しっかりと受け止めないといけない」と力を込めた。
カナダ戦後には石川と高橋が話し込む場面も。高橋は「今の日本代表、すごく仲がいいことは間違いないんですけど、去年と比べてしまうと練習でも締まる感覚がなかったりとか。“ここ”っていうとこでチーム全体が上がってこない感覚がすごいあった」と説明。共に戦ってきた石川もその違和感を感じていたといい「やっぱり練習から雰囲気が甘かったりしたのかなと思う」と話した。
パリ五輪ではイタリアにフルセットの末に敗れて準々決勝敗退。3年後のリベンジを誓ってフランス出身のティリ監督を迎え再スタートを切り、戦力の底上げを狙ってきたが、成果は乏しかった。石川は「練習のその一本ってところが試合に出てしまっていたなと見えるので、練習の時からもっと1点の取り方とか、大事さとか、そのミスの仕方とかそういったところを僕が言葉で雰囲気で示すことが出きたなっていう風に思っているので、そこを少し甘く見てたなって感じています」と振り返った。
来年には五輪出場権を懸けたアジア選手権を控える。石川は「ポジティブに捉えているわけではないですけど、この結果を出してしまった自分たちが今現状いるってことを知れたのは来年に向けてプラスにはなると思います」と前を向いた。




