尾西桜 初出場で初V!19歳、ロサンゼルス五輪へ「通過点をクリア」 女子59キロ級、憧れの伊調馨コーチと抱擁

 「レスリング・世界選手権」(16日、ザグレブ)

 非五輪階級の女子59キロ級決勝で19歳の尾西桜=日体大=がウクライナ選手にフォール勝ちし、初出場優勝を遂げた。男子フリースタイル65キロ級のパリ五輪覇者、清岡幸大郎(カクシングループ)は銀メダル。同五輪決勝の再戦でイラン選手にテクニカルスペリオリティー負けだった。ともに日大勢で男子フリー97キロ級の吉田アラシと女子55キロ級の内田颯夏は3位決定戦を制した。女子で65キロ級の森川美和(ALSOK)は17日(日本時間18日)の決勝に進んだ。50キロ級の吉元玲美那(KeePer技研)は準決勝で敗れ、3位決定戦に回った。男子フリーは全10階級が終了し、日本のメダルは金2、銀2、銅1だった。五輪で実施される6階級では4人が表彰台に立った。

 女子59キロ級を制した尾西桜は、憧れの存在の伊調馨コーチとがっしり抱き合った。初の世界選手権で、五輪4連覇のレジェンドから受け継いだ精神力を発揮。19歳の大器は「夢は五輪なので、通過点をクリアすることができて良かった」と晴れやかに笑った。

 ウクライナ選手との決勝は序盤に1-6と大きなリードを許した。この窮地で支えになったのは、伊調コーチから連日伝えられた言葉だ。「取られたら、取り返せばいいだけ」。多彩なフェイントから休まず攻めて逆転すると、最後は力強くフォール勝ちした。

 今後は五輪階級の62キロ級で3年後のロサンゼルス五輪を目指すことを表明。「本当に大変なことが待っているのは覚悟しているが、最後に笑うのは私だと思っている」と言い放った。

 ◆尾西 桜(おにし・さくら)2006年3月23日生まれ、福岡県出身。非五輪階級の女子59キロ級でU20(20歳以下)世界選手権を24、25年と2連覇。25年アジア選手権優勝。埼玉栄高出。日体大。160センチ。19歳。

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