残暑マラソン 男子も有力選手に脱落続出 自己記録1~3位がまさか…V候補ゲレタ、タケレらエチオピア勢棄権、ケニアのゲティッチも腹部抑え急失速 計22人が棄権する事態に
「陸上・世界選手権・男子マラソン」(15日、国立競技場発着)
厳しい残暑が残る中でレース。気温27度、湿度75%の環境でスタートした男子マラソンでも有力選手の脱落が相次ぎ、持ちタイム1、3位の選手が棄権。同2位も腹痛で急失速した。メダル争い常連の2大マラソン大国ケニア、エチオピア勢が入賞すらできないまさかの結果となった。両国の選手が世界陸上でいずれもメダルを獲得できなかったのは05年ヘルシンキ大会(1位ガリブ=モロッコ、2位イセグエ=タンザニア、3位尾方剛=日本)以来20年ぶり。エチオピア勢は3人全員が棄権、棄権者は合計22人に及んだ。
スタートでフライング騒動を起こしたゲティッチが25キロ手前で腹部を押さえて急失速。出場選手中2位の好タイムをもっていた有力選手をアクシデントが襲うと、30キロ過ぎには先頭集団にいたクリッパ(イタリア)がレースをやめた。
35キロ手前では出場選手中3位の記録を持つタケレ(エチオピア)が棄権した。そして、35キロ過ぎには同1位の記録を持つV候補筆頭のゲレタ(エチオピア)も、腹部を気にしながらレースをやめた。
日本勢も日本歴代3位の記録を持つ吉田祐也(GMOインタネットグループ)が25キロ過ぎに先頭集団から脱落。パリ五輪代表の小山直城が30キロ手前で先頭集団から遅れた。日本勢では2度目のマラソンで、世界選手権に挑んだ近藤亮太(25)=三菱重工=の11位が最高だった。





