元横綱照ノ富士が現役時代振り返る特別展に感慨「いい人生を送った」尊富士は秋場所全休へ「変な筋トレしている」

 特別展の内覧会に訪れた伊勢ケ浜親方
 特別展の内覧会に訪れた伊勢ケ浜親方
 特別展の内覧会に訪れた伊勢ケ浜親方
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 大相撲の伊勢ケ浜親方(元横綱照ノ富士)が12日、東京・両国国技館内の相撲博物館で、現役時代の軌跡をたどる「特別展 第73代横綱照ノ富士」(9月14日~12月4日)の内覧会に姿を見せた。

 今年初場所中に引退した親方。ケガや病気のため大関から序二段に陥落しながら復活し、横綱に昇進した不屈の姿が多くの共感を集めた。相撲教習所時代の毛筆書、横綱時代の三つぞろい化粧まわし、締めた綱、多くの写真パネル等が展示されている。

 親方は「うれしいことだし、多くの人に見てもらいたい。こういう時もあったな、という思い出ですね。振り返ると、いい人生送ったんじゃないかな」と感慨を口にした。

 また、この日の取組編成会議で初日、2日目の休場が発表された尊富士については、秋場所(14日初日、両国国技館)を全休させる意向を示した。「できるだけ早く復帰させたい」としつつ「地位を維持するのと、上を目指すのは違う。もっと上を目指してほしい。一時は落ちても腐らない精神力を鍛えたい」と語った。

 尊富士は全休なら、十両への番付降下は必至。1883年から続く、青森出身幕内力士が途絶える可能性が出てきた。他の青森出身関取では西十両3枚目の錦富士、東十両12枚目の宝富士がいる。

 尊富士は「右上腕二頭筋腱(けん)断裂で2カ月の安静加療必要」の診断書を提出し、名古屋場所13日目から休場。夏巡業も全休だった。8月末に手術を受けていた。

 尊富士はトレーニング好きで知られるが、最近は故障が続いていた。親方は「言った通りにしないから。変な筋トレをしている。トレーニングはいろんなやり方がある。やればいい訳ではない」と厳しく指摘。最後は「自分は本当に精いっぱい。弟子をどうやって鍛えるか。悩ましい」と話していた。

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