田中希実 大会初日に1500メートル予選「とにかく全力で」「集大成というよりは、苦しんできたことが何に結び付くのか」
陸上の世界選手権東京大会(13日開幕、国立競技場)の日本代表による会見が11日、都内で行われ、女子1500メートルと5000メートル代表の田中希実(26)=ニューバランス、女子5000メートルと1万メートルの広中璃梨佳(24)=日本郵政グループ、男子3000メートル障害で今季世界3位のタイムを記録している三浦龍司(23)=SUBARU=が意気込みを語った。
国立競技場から降り注ぐ大歓声を浴びる。2種目の代表権で、大会初日に1500メートル予選を走る田中は「2種目で決勝に残りたい。まずは1500メートルに全力でぶつかっていくことが目標。とにかく全力で臨みたい」と、冷静に語った。
21年東京五輪の同種目で8位入賞。当時は「ひとまず、出られたことにうれしい気持ちの方が大きかった」という。ただ、世界を舞台にして戦い始めてからは「高いところを目指すようになったからこそ、壁にぶち当たって押し戻される経験が増えた」。重圧とも戦う必要があった。
今回の世界陸上では「結果を出したい」と闘志を燃やす半面、これからも続く競技人生のための「収穫、課題。今の私に与えられる機会になる」と真剣なまなざし。東京五輪から4年たったが「集大成というよりは、苦しんできたことが何に結び付くのか自分で見届けたい」と語った。
まずは「苦手意識がある」という1500メートルから流れをつかむ。「技術的なところだけではなく、ネジを外して全力でいくことが一番大事」と力を込めた。





