フォルティウス黒星発進も吉村悲壮感なし「たくさんの情報得られた」藤沢の最終投称える「素晴らしいショット」
「カーリング・ミラノ・コルティナ五輪最終予選代表決定戦」(11日、みどりスポーツパーク)
ミラノ・コルティナ五輪を巡る代表争いの最終選考会が開幕した。25年日本選手権女王で悲願の五輪出場を目指すフォルティウスは、1次リーグ初戦で五輪2大会連続メダルのロコ・ソラーレに延長の末に7-9で敗れ、黒星発進となった。
0-0で迎えた第2エンドは、幸先よく1点スチール。ただ第4エンドは「公式練習より曲がりの落ち着きがあった」とスキップ吉村紗也香のショットが乱れ、2点を献上した。その後は常にリードされる苦しい展開が続く中、第10エンドは意地で2点を奪取し、7-7で延長エンドに突入。吉村が最終投で逆転の可能性を残す好ショットを見せたが、ロコ・ソラーレ藤沢五月がダブルテークアウトを沈め、2点を奪われて勝負が決まった。
吉村は「最後は素晴らしいショットだった」とライバルをたたえつつ、「自分たちの方にミスが多かった」と反省。ただ悲壮感は一切漂わせず、「(アイスの)たくさんの情報を得ることができた。次に向けて情報を整理しながら、次に向けて気持ちを切り替えていきたい」と前を向いた。次戦は午後6時からSC軽井沢クと対戦する。
4年前の北京五輪最終予選代表決定戦では、ロコ・ソラーレに2連勝しながら、そこから3連敗して五輪代表入りにとどかなった。今大会でそのリベンジと、悲願の代表入りを目指している。
◆カーリングのミラノ・コルティナ冬季五輪最終予選の代表決定戦の大会方式 女子は3チーム(ロコ・ソラーレ、フォルティウス、SC軽井沢ク)で1次リーグを行い、総当たりで2度ずつ対戦する。上位2チームが当該対戦成績を持ち越し、3戦先勝方式の決勝を行う。優勝チームはミラノ・コルティナ五輪最終予選(12月、ケロウナ)に出場。上位2カ国に与えられる本戦出場権の獲得を目指す。





