既に実力幕内トップ級の怪物&1学年“飛び級”の巨漢も!モンゴルからホープ2人が大相撲新弟子検査受検

 新弟子検査を受けたオチルサイハン(左)とオトゴンバト
 新弟子検査を受けたオチルサイハン(左)とオトゴンバト
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 大相撲秋場所(14日初日、両国国技館)の新弟子検査が5日、東京・両国国技館内で行われ、モンゴル出身のホープが受検した。

 バトツェツェゲ・オチルサイハン(23)=伊勢ケ浜=は「オチル」の愛称で知られ、神奈川・旭丘高を卒業後の2021年に入門し、外国出身力士は1部屋1人までの規定のため、4年半を稽古に費やした。

 今年1月の初場所で横綱照ノ富士(現伊勢ケ浜親方)が引退後、ようやく始まった研修期間を経てこの日を迎えた。185センチ、150キロを計測し、身長167センチ以上、体重67キロ以上の体格基準を満たした。背筋の測定では240キロ、握力は左右ともに78キロをマークした。

 部屋では既に関取衆との申し合いに参加。伯桜鵬、熱海富士、草野、翠富士、尊富士、錦富士、宝富士を擁する部屋で存在感を発揮している。3日の稽古では、幕下上位に16連勝し、関取相手に15勝3敗。31勝3敗の内容に「3つも負けてしまった」と悔しがっていた。

 この日は4年半の研修期間を「普通です」と振り返るなど、感情を出さず、3日とは別人のような受け答えを披露。自身の強みを「分からない」、スピード出世記録の更新を「分からないです。ケガしないように相撲を取りたい」と応じた。稽古場での強さに関して「なんとも言えない。稽古場は稽古場なんで」と話すにとどめた。

 憧れの力士は師匠である伊勢ケ浜親方(元横綱照ノ富士)とし「早く上がりたいですね」と九州場所での初土俵を見据えた。検査を終え「いよいよですね」と語ったオチルサイハン。角界での期待度は並の学生横綱の入門時をはるかに上回っている。

 明徳義塾高から進んだ東洋大を中退し、玉ノ井部屋に入門したガンバド・オトコンバドも受検。197センチ、170キロ超の巨体を披露した。「大相撲に入りたくて日本に来た。若いうちにやれるだけやりたい」と意気込んだ。

 オトコンバドは中退しなければ大学4年生にあたる。5月の誕生日で21歳となり、年齢と学年が合わない。これはモンゴルで体が大きいため、小学校を1年早く入学した“飛び級”のためだという。明徳義塾高には14歳で入学した。「同級生はみな(年齢が)一つ上です」とはにかんだ。

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