「卓球・ＷＴＴチャンピオンズ」（１１日、横浜ＢＵＮＴＡＩ）

　男子シングルス決勝が行われ、昨夏のパリ五輪代表で世界ランク４位の張本智和（２２）＝トヨタ自動車＝が、世界王者で同２位の王楚欽（中国）を４－２で撃破。初の日本開催となった横浜の地で、２２年ブダペスト大会以来３年ぶり、通算２度目の優勝を果たした。

　過去２勝１２敗、直近８連敗していた王の壁を撃破。妹の美和もすぐにインスタグラムを更新し、「お兄ちゃん本当におめでとう！！！ありがとう！」と祝福と感謝の思いを記した。

　美和は今大会、女子２回戦で早田ひなに敗戦。ただ、メディカルタイムアウトのルールを巡って問題提起していた。この試合を中継で観戦していた兄も「見ていて涙が出るくらい僕も悔しかった」と妹をフォロー。「安い授業料だと思う。これが世界卓球、五輪じゃなくてよかった。今回で学べるならプラスだと思う」とし、「妹に言いたいことは１つだけ、己を強くするしかない。ルールは守ってくれない。どんな状況でも勝つんだ、と」とエールを送っていた。