元関脇琴富士が死去 60歳、脳梗塞 平幕優勝、三賞2度

  1991年の大相撲名古屋場所で平幕優勝を果たした元関脇琴富士の小林孝也さんが8日午前7時43分、脳梗塞のため神戸市の自宅で死去した。遺族が10日、明らかにした。60歳。千葉県出身。葬儀・告別式は近親者で執り行った。近年は闘病生活が続いていた。

 佐渡ケ嶽部屋に入門し、80年春場所で初土俵を踏んだ。190センチ超の長身を生かした左四つでの寄り、右上手投げとスケールの大きな取り口を得意とし、88年秋場所で新入幕。90年名古屋場所では新関脇に昇進した。東前頭13枚目の91年名古屋場所では14勝1敗で初優勝。三賞は敢闘賞を2度受賞した。

 95年秋場所限りで現役引退。粂川親方として佐渡ケ嶽部屋で指導していたが、99年7月に日本相撲協会を退職した。その後は飲食店経営やタレント活動などをしていた。

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