レスリング パリ五輪金メダル清岡が初の世界選手権へ気合「ロス五輪に向けて0からスタート」
レスリング世界選手権(9月、ザグレブ)に臨む男子フリー日本代表が2日、都内の味の素ナショナルトレーニングセンターで合宿を公開した。
昨夏のパリ五輪65キロ級金メダルの清岡幸大郎(カクシングループ)は、57キロ級金メダルの樋口黎(ミキハウス)とスパーリングなどを行い2時間みっちり練習。「国内トップの選手とできる貴重な機会。チャレンジしながら、失敗と改善を繰り返していく合宿にしたい」と充実の汗を拭った。
今後は米ニューヨーク近郊で1週間の個別合宿を実施し、初出場の世界選手権に照準を合わせていく。五輪王者として多くの選手からマークされることは確実で、28年ロサンゼルス五輪に向けた新たな戦いが始まる。「チャレンジャーの気持ちを持ち続けた中で、対策されることは頭に入れたい。ロサンゼルス五輪に向けてゼロからのスタート」と気持ちを高めた。
また7月18日に急逝した12年ロンドン五輪女子48キロ級金メダリストの小原日登美さんへの思いも語った。「日本のレスリング界にとって大切な存在で、すごく悲しい出来事。もともと小学校の時に僕は強くなかった。小原さんも(吉田)沙保里さんがいてなかなか代表になれない、勝てないから50キロ級に落として(五輪で)優勝した。ストーリーの部分ですごくかっこいいなと思っていし、小さいながらに刺激を受けた」と回顧し、続けて「指導してくださったことや、レスリングをしていた姿をジュニア世代に引き継いでいくことはすごく大切。小原さんのように子どもたちに影響を与えられるような選手が、自分も含めて増えれば良いなと思う」。清岡が特別な思いを胸に、初の世界選手権に挑んでいく。




