ウルフ・アロンのプロレス転向、全柔連会長が見解「職業選択の自由」「個人的には成功してほしい」プロ活動禁止、将来的な柔道界復帰の可能性も

 全日本柔道連盟(全柔連)の中村真一会長(66)が24日、都内で取材に応じた。21年東京五輪男子100キロ級金メダリストのウルフ・アロン(29)が新日本プロレスに入団し、プロレスラーに転向することを23日に発表したが、全柔連の規定では柔道と並行してプロ格闘技に取り組むことは禁止されており、プロ活動中は登録停止となる。日本の金メダリストとしては史上初のプロレス転向となったが、連盟として「個人の職業選択の自由なので、全柔連としてどうこう言うことはない。柔道界で活躍した人が次の人生で自身で選んで歩んでいくことなので、本人の自由に任せる」と述べつつ、私見として「個人的には成功してほしい」と語った。

 規定では、プロ活動を終えた後、選手の場合は3年間、指導者の場合は1年間の期間を置けば、柔道界への復帰が可能となる。ウルフは今月10日の引退会見で将来的な柔道指導者への転身に含みを持たせていたが、中村会長は「その時々の状況があるが、(全柔連として)必要であれば(ウルフに)当然仕事をしてもらいたい」と語った。

 ◆プロレス・格闘技に転向した主な柔道選手

 昭和では全日本王者の木村政彦、坂口征二らがプロレスに転身し、海外では64年東京五輪金メダルのアントン・ヘーシンク(オランダ)、72年ミュンヘン五輪2冠のビレム・ルスカ(オランダ)らがプロレスに転じた。平成以降では、1992年バルセロナ五輪銀メダルの小川直也が96年アトランタ五輪の翌年にプロレス転向。また、バルセロナ五輪金メダルの吉田秀彦、2000年シドニー五輪金メダルの滝本誠、08年北京五輪金メダルの石井慧、04年アテネ五輪銀メダルの泉浩らは格闘家として活躍している。

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