新井道大「まだ差があり過ぎる」決勝で完敗 初V逃し大粒の涙「この負けを忘れてはいけない」
「柔道・世界選手権」(18日、ブダペスト)
男女計2階級が行われ、男子100キロ級は昨年3位で20歳の新井道大(東海大)が2位だった。決勝でマトベイ・カニコフスキー(IJF)に屈して初の頂点を逃し、同級の日本勢で2017年のウルフ・アロン以来の優勝はならなかった。
女子78キロ級で初出場の22歳、池田紅(コマツ)は銅メダル。準々決勝でドイツ選手に敗れたが、3位決定戦でメトカ・ロブニク(スロベニア)に勝った。同級で日本勢の表彰台は21年の梅木真美(ALSOK)以来。パリ五輪女王のアリチェ・ベランディ(イタリア)が初制覇した。
男子100キロ級で20歳の新井は決勝で完敗し、初制覇を果たせなかった。ロシア出身で国際柔道連盟(IJF)選手として出場のカニコフスキーに終盤まで粘ったが、強烈な内股を食らう。そのまま抑え込まれて一本。大粒の涙を流し「まだ差があり過ぎる」と認めるしかなかった。
3歳上の強敵には一昨年12月の初対戦から3連敗。昨年の3位を上回る成績にも喜びは全くなかった。「対策をしてきたが、足りないところがあった。この負けを忘れてはいけない」と自らに誓った。
