浅田真央さんコーチ本格挑戦「世界に羽ばたくスケーターを育てたい」 プロ活動は「ハーフハーフ」、指導に「全力集中」 木下MAOアカデミー設立発表
フィギュアスケート女子で、10年バンクーバー五輪銀メダルの浅田真央さん(34)が12日、都内で会見を行い、未来を担う人材育成を目的とした「木下MAOアカデミー」の設立を発表した。元世界女王がコーチ業に挑戦する。「指導者として新たな一歩を踏み出します。スケーター一人一人と向き合い丁寧に指導していきたいと思います」と所信表明した。
特徴は3点。①浅田真央さんの直接指導②氷上練習、バレエ、ダンス、新体操、陸上トレーニングなどを融合した独自育成プログラム③選手のレベルに応じた奨学金制度。25年8月1日より開校され、対象年齢は5~9歳。定員は10名で、特設ホームページから同日より応募できる。浅田さんは「選手時代にこんなアカデミーがあったら良いよな、という思いを全て取り入れたメニューになっている。『木下MAOアカデミー』にしかない特別なプログラムになっているんじゃないかな」とこだわりを明かした。
同時にフィギュアスケート未経験者も入会できる「木下MAOクラブ」も立ち上げられた。「競技人口を増やしたい思いと、挑戦したい思いを多くの子どもたちに体験してほしいと思った」と語った。
現在はプロスケーターとしてアイスショーに出演しているが、今後はこの木下MAOアカデミーの指導に「全力集中していく」という。続けて「プロスケーターの活動はハーフハーフです。(この会見の)どこかで言ってみたかったです」と報道陣の笑いを誘った。
新たな挑戦に踏み出した浅田さん。「(これまで指導してもらった)どのコーチも愛のあるコーチばかりだった。私も愛を忘れないように指導したい。地道に一歩一歩挑戦しながら指導して、私の夢としては世界に羽ばたいていってもらえるようなスケーターを育てることです」と穏やかな声で目標を語った。




