ウルフ「いい体だね」って思ってもらえるような体型を維持したい

 柔道男子100キロ級で東京五輪金メダリストのウルフ・アロン(29)=パーク24=が10日、都内で引退会見を行った。今月8日の全日本実業団体対抗大会が最後の試合となり、「悔いは全くない」と、柔道選手として完全燃焼したことを晴れやかに報告。今後については明言しなかったものの「自分自身が表に立ちたい気持ちが強い」と指導者への道は否定し、関係者によれば今月中にも改めて報告の場を設ける予定だという。柔道界きっての人気者の行方に注目が集まる。

 -現役を終えた心境。 

 「走り切った、完走したという気持ちが強い。柔道でやりたいことは全てやり切った」

 -現役生活で一番脳裏に焼き付いている光景。

 「思い出したらキリがないが、(23年9月の)アジア大会が終わって、自分が引退するのかパリ五輪を目指すか考えていた試合後の帰りのバスの中。その時の考え方によってはそこで引退していた可能性もあるし、ただ、そこでもう一回頑張りたいと切り替えた」

 -指導者の道は。

 「今のところなる気持ちはない。誰かに勝ってほしい感情になったときに、また考えられたら」

 -減量生活から解放。

 「ご覧の通り(油断すると)危険ですけど(笑)。減量があったから体型をキープできていたと言われないように。柔道をやめたからといって体を鍛えることをやめるわけではない。誰から見られても『いい体だね』って思ってもらえるような体型を維持したい。キツい減量をもうしなくていいのは気持ちが楽」

 -理想の体型は。

 「今の体重でキープするのはちょっと重いかなと思うので、10~15キロくらいは減らそうかな」

 -現役中はメディア出演で厳しい声を受けたこともあったが。

 「今振り返れば(メディア出演で)いろんな人と出会うこともできた。(以前は)柔道選手としか会話をしない中、たくさんの方と会話することで人間としての幅を広げることもできた。メディアでの活動を通して成長した。財産になった」

 -柔道をする上での原動力は何だった。

 「五輪に出て優勝したいとか何か一つ目標を設定することだった。柔道で(もう)目標がないってことも(引退理由として)大きい」

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