ウルフ・アロン引退後の悩みは“体型”「今から10~15キロ落とさないと」減量生活から解放も自戒「ご覧の通り(油断すると)危険」

 柔道男子100キロ級で東京五輪金メダリストのウルフ・アロン(29)=パーク24=が10日、都内で引退会見を行った。今月8日の全日本実業団体対抗大会が最後の試合となり、「現役生活に終止符を打ち、引退することを報告させていただきます。僕自身の柔道人生は全うされた。悔いは全くない。去年のパリ五輪が終わった段階でほとんど燃え尽き、やり切った状態」と、柔道選手としての完全燃焼を晴れやかに報告した。

 長く体重別の100キロ級での戦いに身を投じてきたが、特に21年の東京五輪が終わってからは減量に苦しんだ。再起までの期間には一時130キロ近くまで巨体化し、コンディショニングに四苦八苦。それでも完全復活を遂げ、昨夏のパリ五輪に出場した後、体重別での戦いからは一足早く卒業。今年4月、体重無差別の全日本選手権には約120キロで臨んでいた。

 現役引退で減量生活からは完全に解き放たれるが、既に“100キロ超級”仕様となっているウルフは「ご覧の通り(油断すると)危険。減量があったからあの体型をキープできたと言われないように」と自戒を込めて苦笑い。今後に向けては「今の体重で(体型を)キープするのは難しい。今からはだいたい10~15キロくらいは体重を落とさないといけない」と明かした。

 ◆ウルフ・アロン 1996年2月25日、東京都葛飾区出身。米国人の父と日本人の母を持ち、6歳の時に東京・講道館の春日柔道クラブで柔道を始めた。東海大浦安高時代は2年時に団体で高校3冠を達成し、3年時は個人でインターハイ優勝。東海大4年時の2017年世界選手権で優勝し、18年体重無差別で争う全日本選手権を初制覇、21年夏の東京五輪で金メダルを獲得したことで、史上8人目となる「柔道3冠」を達成した。左組み手で、得意技は大内刈り、内股。181センチ。

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