柔道 ウルフびっくり登録体重96キロ「訂正させて…今は120キロぐらい」現役最後の個人戦でプチハプニング
体重無差別で争う柔道男子の全日本選手権(29日・日本武道館)に出場する有力選手が28日、都内で前日会見に出席した。21年東京五輪100キロ級金メダリストで、6月での引退を表明しているウルフ・アロン(パーク24)は、現役最後の個人戦として臨む。
いつもより一回り以上大きい体にひげをたくわえ、オールバックに髪を整えたスーツ姿で登壇。会見では、開口一番「登録体重が96キロになっておりまして…その体重には全く落とせないというか…僕も知らなかった。96キロではないと、この場を借りて訂正させていただきます」と笑いを誘い、「今は120キロぐらい。やり残しのないように、楽しむ気持ちよりは全てをぶつけて戦いきりたい」と意気込みを語った。
昨夏のパリ五輪後、6月の全日本実業団対抗大会(北海道)を最後に現役を退くことを表明。引退試合までの期間が長く空くことや、全日本選手権への出場意欲などから出場を決めた。
予選となった九州大会では準々決勝で一本負けしたが、ここまで稽古を積み、現在の120キロの体を扱えるようになったという。「動きとして重い」と自虐しつつも、「100キロ級でも決勝では110キロまで戻していたりする。今は一回り大きいサイズになっているので、それ以上に受けの強さは上がっているし、パフォーマンスも戻ってきている」。2019年大会以来2度目の優勝へ、自信満々に巨体を揺らした。