元横綱照ノ富士の伊勢ケ浜親方「今以上に強い部屋に」宮城野親方「良い形で次の世代に渡せて良かった」継承会見
大相撲の伊勢ケ浜親方(元横綱照ノ富士)が9日、都内の部屋で継承会見を行い、「この長い歴史のある伊勢ケ浜部屋を継承すること、そして受け継いでやっていく中で責任を感じますし、今以上に強い部屋にしていかなければならないという思いでいます」と所信表明した。
前伊勢ケ浜親方の宮城野親方(元横綱旭富士)も同席。20歳で入門し、親方となってからは多くの関取を始め、2人の横綱を輩出した。「当時、20歳は遅かったけど、稽古して関取になって、大関、横綱になって。ここまでできたのは、協会のおかげ。恩返しは強い力士、協会の看板力士を育てることで、それに向かって頑張ってきて実現して本当によかった」と振り返り、「良い形で次の世代に渡すことができて本当に良かった」と実感を込めた。
今後は墨田区森下に部屋を構える予定で、今は引っ越し準備など新体制への準備で大忙しだ。預かりとなっている伯桜鵬、草野ら旧宮城野部屋勢の有望株も指導していくことになる。
宮城野親方(元横綱旭富士)は「(けがによる序二段転落など)苦しい時期もあったし、そういうのは一つの糧として伝えていくことができる。私がやってきたことを十分吸収していますから、そういうのを含めて自分で考えてやっていったらいい」とエールを送り、伊勢ケ浜親方(元横綱照ノ富士)は「何があっても諦めない気持ちがないと、力士は強くなれないと思う。それをちゃんと次の世代に伝えていけたら。相撲部屋は家族。苦しいときも良いときもみんなで。喜びと悲しみを分け合いながらやっていけるそういう部屋にしていきたい」と応えた。




