元白鵬の弟子に宮城野の名跡を渡す、元旭富士が異例の約束

 大相撲で歴代最多45度の優勝を誇る元横綱、白鵬翔氏(40)が9日、日本相撲協会を退職し、都内で会見。世界相撲プロジェクトを表明し、同構想を推進する新会社代表に就く予定であると明かした。

 同日付で宮城野親方から非協会員となった白鵬氏。会見には前伊勢ケ浜親方で名跡を白鵬氏から継承した宮城野親方(元横綱旭富士)の杉野森正也氏が同席し、同名跡を旧宮城野部屋力士に継承させ、部屋の再興に尽力すると明かした。

 7月の定年後は、参与として協会に残る宮城野親方。宮城野の名跡を例えば、もともとの伊勢ケ浜部屋力士などに継承させれば、宮城野部屋の復興は極めて厳しくなるところ。そんな未来図の邪推を封じるかのように、あえて公の場で宮城野部屋復興への願いを口にした格好だ。

 宮城野親方は「本人の意思がすごく固く、ひきとめることができなくて、ファンのみなさんには大変申し訳ないと思っています」と白鵬氏の退職を残念がった。そして「これから旧宮城野部屋の力士の中から名跡を継げる者が出てきたら、その人に名跡を譲渡して、いずれその力士が宮城野部屋を復興させていけるように、私も力を尽くしたい」と語った。

 旧宮城野部屋力士では伯桜鵬が幕内で、宮城野部屋から初土俵の予定だった草野が十両で活躍。元幕内の炎鵬、元十両の川副と天照鵬が幕下にいる。

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