日本経大が連覇 主将の大久保欠く中、一丸で奮起 PG梶西がMVP「キツかった」も「男子ができなかった3連覇をします」
「デイリースポーツ主催・西日本学生バスケット・女子決勝、日本経大72-62愛知学泉大」(8日、Asueアリーナ大阪)
男女の決勝と3位決定戦が行われ、男子は東海大九州のPF大舘秀太(2年)が3点シュート9本など46点を挙げる爆発などで天理大に67-63で逆転勝ちし、8年ぶり2度目の優勝を果たした。女子は日本経大が72-62で愛知学泉大を退け、2年連続3度目の優勝を決めた。最優秀選手賞には、男子が東海大九州のPG武富楓太(4年)、女子は日本経大のPG梶西未知(3年)が選ばれた。
優勝の瞬間、日本経大は喜びより先に安どの思いに包まれた。MVPに選出された梶西は「キツかった。エースがいないのもそうですし、気持ち的にも身体的にもキツかった」と話した。準々決勝で相手の肘が顔面を直撃し、6針を縫うケガを負いながらも最後まで走り抜いた。
連覇を期待されながら、主将でもある大久保陽菜(3年)を欠いた今大会。梶西はSG生地蒼葉(3年)と2人でチームを引っ張った。大会前には朝のウエートトレーニングを終えたあと、2人でシュート練習を毎日、約2時間打ち続けた。
「九州トーナメントでシュートに自信がなくて、打つしかないと思った。自信につながった」
1カ月、続けた自主練習の成果は準々決勝からの3試合で43点と勝負どころで出た。さらに20本でアシスト王。優勝に大きく貢献した。
「今年のチームは高さがないので泥くさいことをやり切る。練習から最後までやり切ることを心がけてきました」
案浦知仁監督は「粘り強くアグレッシブにという日本経大のカルチャーがちょっとずつできてきた。勝てなかった時代も含めて先輩から受け継いできたものだと思います」と成長した選手たちに目を細めた。来年に向けて梶西は「男子ができなかった3連覇をします」と力強く言い切った。





