ウルフ・アロン 現役最後の試合で万感 3戦全勝もチームは準優勝「僕にとっての柔道は勝負事」
「柔道・全日本実業団体対抗大会」(8日、北海きたえーる)
体重無差別5人制で争う男子1部は旭化成がパーク24との決勝を制し、4年連続21度目の優勝を果たした。男子100キロ級で2021年東京五輪金メダリストのウルフ・アロン(29)が現役最後の試合として出場し、所属するパーク24の一員として2位に貢献。「優勝を目指して最後までみんなと一緒に闘ってこられたのは誇り」と話した。大会は体重無差別の5人制で争い、個人としては3戦全勝。ただチームの初優勝には届かず「僕にとっての柔道は勝負事なんだとしみじみ思う」と悔しそうに振り返った。
試合後は目頭を押さえる場面もあり、仲間から胴上げされた。「引退すると改めて実感した。いろんな感情があった」と言葉をかみしめた。
ウルフは昨夏のパリ五輪では7位だったが、世界選手権、体重無差別で争う全日本選手権も制して「3冠」に輝いた。今後については「特に決まっていることはない」としつつ、「僕自身を語る上で柔道は外せない。できることなら、柔道教室もたくさんやっていきたい」と意欲を口にした。





