横綱大の里「伝説的なすごい方」 長嶋茂雄さん死去に対応、協会退職の元白鵬には感謝
大相撲の横綱大の里(二所ノ関)が3日、茨城・阿見町の部屋で昇進後初の稽古を行った。すり足などの基礎で汗を流した。
木札の位置が大関から横綱に変わった稽古場。数々の昇進行事を終え「横綱という番付になりましたけど、やれることを、今まで通りやっていきたい」と自然体を強調した。
宮城野親方(元横綱白鵬)の退職が前日に正式決定。ニュースを見て「ビックリした」と振り返った。
夏場所13日目で優勝を決めた際は、支度部屋前で宮城野親方から両手で握手を求められ、祝福された。学生時代にはスカウトを受けた経験がある。角界入り後は特に交流はなかったという。宮城野親方は大の里の夏場所優勝時は、自身が立ち上げた少年相撲大会「白鵬杯」出身者で初の横綱誕生を喜んでいた。
大の里は中3の白鵬杯で優勝。「2月に白鵬杯で優勝して、そのまま高校で勢いのままいけた。あの大会は自分の中で大きな分岐点。初めての全国優勝でした」と語った。「僕だけじゃなく、白鵬杯を経て大相撲で活躍している人がいる。あの大会を経て、この番付になれたのがうれしい」と感謝を口にした。
また、この日朝に元プロ野球・巨人で国民的スターだった長嶋茂雄さんの死去を受け「同じ石川県出身の松井秀喜さんと一緒に国民栄誉賞をもらったのは見たことがあります。ビックリですね」と驚き「伝説的、歴史的なすごい方。悲しいですね」と続けた。




