大相撲 顔面ダイブの霧島「いい男になった」決死の首投げで大きな擦り傷 血がにじむも「こんな傷が付いて負けたら嫌だ」

 「大相撲夏場所・9日目」(19日、両国国技館)

 関脇霧島(音羽山)が、尊富士(伊勢ケ浜)を首投げで下し、6勝目を挙げた。

 執念で星をつかんだ。立ち合い低く追いかけてくる相手に一度は俵を背負ったが、土俵を広く使って回り込み、最後は左を差して、右は頭を抱え込むように投げた。同体に見えて一度は物言いが付いたが、行司軍配通り。滞空時間を伸ばすために土俵に手を付けず顔面から着地したことが、功を奏した。

 傷口は時間がたつごとにどんどん赤くにじみ、血が出てきた。霧島は支度部屋に戻ると、すぐに鏡で顔を確認。ひりつく痛みに顔をしかめつつも、「最後まで諦めずにいけた。いい男になった。こんな傷が付いて負けたら嫌だ」とちゃめっ気たっぷりに笑った。

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