杉原愛子 体操界で異例の10年ぶり復活V 人生テーマに喜怒哀楽表現「人それぞれ花が咲く時期は違う」

 「体操・NHK杯」(17日、東京体育館)

 世界選手権(10月、ジャカルタ)の代表選考を兼ねて女子が行われ、21年東京五輪代表の杉原愛子(25)=TRyAS=が、全日本個人総合選手権との合計で162・163点をマーク。男女通じて史上最長ブランクとなる10年ぶり2度目の優勝を飾り、世界切符をつかんだ。2位でパリ五輪代表の岸里奈(戸田市SC)、3位の岡村真(相好ク)、4位の中村遥香(なんばク)も代表入りした。

 体操界で異例の復活劇だ。杉原が10年ぶりの王座返り咲き。0・2点を追った最終種目の床では、自身の人生をテーマに喜怒哀楽を表現し、後方屈伸2回宙返りなどの技の着地もピタリと止めた。13・933点をたたき出して大逆転。「10年後に優勝するなんて想像していなかった。人それぞれ花が咲く時期は違う。こういうふうに花を咲かせることはうれしい」と感慨を込めた。

 16年リオデジャネイロ五輪から2大会連続で出場し、22年に第一線から退いたが23年に復帰。パリ五輪には補欠で帯同した。28年ロサンゼルス五輪の出場にも期待は高まるが「考えていない」と正直に明かす。「目の前にある試合を目標にやっていきたい。得意の床でメダルを狙う大きな目標を立てながら、感謝の気持ちを忘れずに大好きな体操を楽しみたい」と世界選手権を見据えた。

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