杉原愛子が大逆転で10年ぶりV 一度引退の25歳「花が咲く時期は人それぞれ」斬新デニムショートパンツ風レオタードでオシャレに躍動 2位とわずか0・033点差の激戦制す

 「体操・NHK杯」(17日、東京体育館)

 16年リオデジャネイロ、21年東京五輪代表の杉原愛子(25)=TRyAS=が4月の全日本選手権との合計162・163点で、全日本2位から逆転優勝。15年大会以来、10年ぶり2度目の優勝を飾った。2位岸里奈との差はわずか0・033点差だった。杉原と岸は世界選手権代表に内定した。10年ぶりは男女通じて史上最長ブランクでの優勝となった。

 自身がプロデュースする新型レオタード「アイタード」のデニムショートパンツ風バージョンで出場。圧巻の演技だった。最初の跳馬では、小さく1歩だけ踏み出す着地にとどめ13・900点。続く段違い平行棒、平均台も大きなミスなく乗り切った。最後の床は岸と0・2点差の2位で突入し、13・933点をたたき出して大逆転した。

 結果が発表されると、驚いた表情を浮かべ、笑顔満開。優勝者インタビューでは「納得のいくいい演技できた。家族も来てくれていて、応援が力がなった。感謝の気持ちでいっぱい。点数や結果を求めずに自分の納得のいく演技に集中していきました。プロの体操選手として活動している中で、結果で恩返しできて満足してます」と笑顔をはじけさせ、15歳の高校1年生だった2015年以来、10年ぶりの優勝に「10年後に優勝するなんで想像していなかった。人それぞれ花が咲く時期は違う。こういうふうに花を咲かせることはうれしい」と感慨を込めて話した。そして、「ジュニアの選手も焦らずに花が咲かせる時期がくると思って頑張ってほしい」と、自身の経験を込めて語った。世界選手権では、補欠だったパリ五輪の悔しさを晴らしに行く。「日本代表として戦えることに感謝したい。応援が力になるので、応援よろしくお願いします」と呼びかけた。

 杉原は22年に一度第一線から退いたが、1年半後に異例の復帰。存在感をみせ、昨年のパリ五輪選考では代表入りはあと一歩で叶わなかったが、補欠に選出された。盗撮防止や、女子選手の不安をなくすために、足の付け根から太もも上部までカバーする自身が考案した新型レオタード「アイタード」を着用することでも話題となっている。

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