33歳で急逝力士の同期が無傷4連勝!幕下の琴翼「しょげていたら剛に『何してるんだ』と言われる」
「大相撲夏場所・7日目」(17日、両国国技館)
東幕下53枚目の琴翼(33)=佐渡ケ嶽=が元幕内の矢後(押尾川)を送り倒し、無傷4連勝で勝ち越しを決めた。矢後は3勝1敗。
元幕内が相手でも「関係ない。今は同じ幕下なので」と意に介さなかった。立ち合いで互角に当たり、相手の体勢を崩して勝負を決めた。「しっかり当たれた。左を差されないようにした」と胸を張った。
4月に外陰部壊死(えし)性筋膜炎のため、33歳で死去した若戸桜の澤田剛(さわだ・つよし)さんは同期だった。「剛の分も頑張る。巡業で聞いたときはショックでしたが、しょげていたら剛に『何してるんだ』と言われる」。顔を合わせば冗談を言う仲で「物静かで優しい男でした」としのんだ。
昨年夏場所で弓取りデビュー。今場所は天空海(立浪)が務めるため出番はないが「さみしいです。でもいつでもできるようにはしています」と頼もしい。3場所ぶりの幕下で好調をキープ。亡き友やさまざまな思いを背負い、土俵に立つ。





