最小兵・永山竜樹が苦笑い「死を覚悟した」体重100キロ差、160キロの入来巨助に一本負けで初戦敗退「さすがに重すぎた」
「柔道・全日本選手権」(29日、日本武道館)
体重無差別で行われた。昨夏のパリ五輪60キロ級銅メダルで今大会最小兵の永山竜樹(パーク24)は、100キロ超級で体重160キロの入来巨助(筑波大)に一本負け。体重差が約100キロの相手と初戦で当たり、「さすがに重すぎた。次(の初戦)は、せめて100キロぐらいがいい」と苦笑いした。
最軽量級と最重量級の戦いに、多くの観客がスマートフォンを掲げた。「ちょっと失敗したら殺されるぐらいの気持ちでやっていた」。永山は相手の攻めを必死に受け止め、何度も腹ばいになって受け流した。最後は払い腰で敗れたものの、ともえ投げで一瞬相手を浮かすなど善戦し、場内は大盛り上がり。上からつぶされた場面には「死を覚悟した」と笑いつつ、「この舞台で戦えたことは誇り。柔道家として人として成長できた」と実感を込めた。
伝統の大会の経験を糧に、今後は6月の世界選手権(ブダペスト)に向けて稽古を積んでいく。「重量級と練習して体を鍛えられた。無謀な挑戦と思うけど、この経験は人として成長できた部分だと思う。(28年)ロサンゼルス五輪前に世界王者になりたい」と見据えた。





