パリ五輪王者・岡慎之助は初Vスルリも「五輪以来の楽しさ観じた」新旧五輪王者の一騎打ち 最終種目鉄棒で痛恨ミス 橋本大輝に大逆転許すも「次は負けない」
「体操・全日本選手権」(20日、高崎アリーナ)
男子決勝が行われ、パリ五輪3冠の岡慎之助(21)=徳洲会=は予選も含めた2日間合計169・095点で2位に終わった。最終種目鉄棒で東京五輪2冠の橋本大輝(23)=日本生命・セントラルスポーツ=が圧巻の演技で逆転。169・695点で08~17年で10連覇した内村航平以来の5連覇を達成した。
新旧五輪個人総合王者の壮絶な一騎打ちとなった。予選1位の岡は最初の種目の床で橋本を上回り突き放したが、続くあん馬はミスが出て一気に差を詰められた。橋本は苦手つり輪で岡に食らいつくと、跳馬で逆転した。しかし、平行棒で再び岡が逆転し、0・667点差で最終種目の鉄棒へ。
橋本が完璧な演技で15・033点のハイスコアをマークした中、岡は序盤の技で痛恨のミス。着地は止めたが、逆転を許した。
岡は「全日本優勝という目標はあったんですけど、自分のやりたい体操はできたと思います。NHK杯では橋本選手に負けないように頑張ります。本当に五輪以来の楽しさを感じた。接戦だと燃え上がる感覚があって、力も出る。鉄棒はもう力に頼ってしまった。それがミスに繋がった。NHK杯は前年優勝してるので、もう1回優勝して世界選手権にいきたい」と語った。



