元幕内の天空海が地元巡業で弓取り披露!夏場所デビューなら異例の記録に
大相撲の春巡業が16日、茨城県つくば市で行われ、ご当地力士の元幕内の天空海(34)=立浪=が堂々の弓取りを行った。
豊昇龍の横綱昇進を機に、2月から弓取りの稽古を開始。春巡業でデビューし、この日で「勝ち越しを目指します」と4回目の登場だった。
茨城県東茨城郡大洗町出身で、21年夏まで部屋は隣のつくばみらい市にあった。つくば市を「千秋楽パーティーがここだった。思い出の地です」と笑顔。この日の巡業を「茨城弁を久しぶりに聞けて楽しい」と喜んだ。
春巡業では本場所経験がある三段目琴翼(佐渡ケ嶽)、幕下花の海(二所ノ関)とローテで弓取りを務める。順当なら夏場所(5月11日初日、両国国技館)でデビューする見込み。この日は花道を引き揚げる際に、来場者と軽く接触し「少し焦りました」と頭をかいていた。
昨年の夏場所では元十両の幕下朝乃若(高砂)が弓取りを2日目から千秋楽まで務めた。十両経験者が弓取りデビューを果たすのは1991年名古屋場所の秀ノ花以来、33年ぶりの珍しさだった。幕内経験者の弓取りデビューは史上初とみられる。
天空海は3月の春場所では西幕下6枚目で6勝1敗。勝ち越せば再十両が狙える地位に番付を上げることが予想される。


