広中璃梨佳 涙の復活劇「帰ってこられて本当にうれしい」降りしきる雨の中で2大会ぶり4度目の優勝

 「陸上・日本選手権1万メートル」(12日、えがお健康スタジアム)

 世界選手権東京大会の代表選考を兼ねて行われ、女子は2023年世界選手権7位の広中璃梨佳(24)=日本郵政グループ=が31分13秒78で2大会ぶり4度目、男子は鈴木芽吹(23)=トヨタ自動車=が27分28秒82で初優勝を果たした。男子はパリ五輪代表で前回大会覇者の葛西潤(旭化成)が2位。女子は矢田みくに(エディオン)が2位に入り、世界選手権マラソン代表に決まっている小林香菜(大塚製薬)は10位。男女とも参加標準記録(男子=27分0秒00、女子=30分20秒00)は突破できず、今大会での代表入りは決められなかった。

 女子1万メートルの広中は雨が降りしきる中でも冷静にレースを展開。矢田との一騎打ちになった終盤は8000メートル付近で1度仕掛けながら自重し、「行ききれなかったけれど、いったん自分を落ち着かせられた」。残り2周を切って再び前に出ると一気に突き放した。東京五輪の女子1万メートルで入賞を果たした実力者だが、昨夏のパリ五輪はけがの影響で出場できなかった。苦しんだ1年を乗り越えて頂点に立ち「この日本選手権の舞台に帰ってこられて本当にうれしい」と復活を涙ながらに喜んだ。

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