高校生初の幕下付け出し 18歳福崎が無傷3連勝 化粧まわしに憧れ
「大相撲春場所・5日目」(13日、エディオンアリーナ大阪)
現行制度で高校生として初めて幕下最下位格付け出しでデビューした福崎(藤島)が、良安(木瀬)をはたき込んで初日から3連勝とした。
立ち合いから相手の引きに乗じて押し込み、回り込まれたが落ち着いてはたき込んだ。「一発で押し切れなくても落ち着いて相手を見られた。理想は前に出ることですが、臨機応変に勝てたのでしっかり動けたのは自信になる」と喜んだ。
取組の準備で体を温めている際、一番出世披露で並ぶ新弟子の姿が目に入った。自身は幕下付け出しのため、出世披露とは無縁。「化粧まわしがカッコ良かった。早く関取になって、自分も付けられるよう頑張りたい」と刺激を受けた。
鹿児島県奄美市出身で、樟南高3年時の昨年10月に国民スポーツ大会の少年の部個人で優勝した実績を誇り、12月の全日本選手権では社会人や大学生に交じって8強に進出した逸材。拓大出身で幕下最下位格付け出しの五島(藤島)と同期で、この日はともに取組があり一緒に高槻市の部屋からバス、電車を乗り継いで来た。「お互いに励まし合っています」と笑顔を見せた。
これで勝ち越し王手。「初日はドキドキしましたが、だいぶ慣れてきました。できるだけいっぱい勝ちたいけれど、一番一番を大事にしたい」と意気込んだ。