加世田梨花は悔し涙の5位「30キロから足が動かなくなった」初マラソン五島莉乃は10位「もう足が動かない」
「名古屋ウィメンズマラソン」(9日、バンテリンドーム発着)
9月の東京世界選手権の代表選考会を兼ねて行われ、23年世界選手権代表の佐藤早也伽(30)=積水化学=が自己ベストを大幅に更新し日本歴代9位の2時間20分59秒で日本人トップの2位となり、代表入りが有力となった。23年世界選手権代表の加世田梨花(26)=ダイハツ=は30キロ過ぎから遅れ、2時間23分5秒で日本人3位の5位、パリ五輪1万メートル代表で、初マラソンに挑んだ五島莉乃(27)=資生堂=は2時間26分8秒で日本人5位の10位だった。
加世田はレース後、悔し涙。「30キロ以降、足が思うように動かなくなった。自己ベスト更新して、笑ってゴールできたらと思っていたけど」と、唇を噛み、「今はまだ次のことは考えられないんですけど、一旦ちょっと落ち着いてから今後について考えたい」と話した。五島は悔しさの中に充実感も滲ませ「苦しい初マラソンになったんですけど、ずっと苦しかったけどずっと頑張れました。足が初めての感覚です。もう動かないです」と振り返った。
レースは序盤からペースメーカーがあまり機能せず、波乱の展開。23キロ過ぎにはペースメーカーがコースを間違える前代未聞のミスもあった。それでも佐藤、加世田は先頭集団で冷静にレースを進めていった。ペースメーカーが外れた30キロからの海外勢のペースアップについていったのは佐藤。36キロ過ぎには2位に浮上。その後もペースを落とさず、ゴールテープを切り、世界選手権代表入りへの目安とみられる大阪国際で小林香菜(大塚製薬)がマークした2時間21分19秒を上回った。





