キプチョゲV 自身の世界記録に1分届かずも「うれしく思う」痛恨コース間違えも

 1位でゴールするキプチョゲ(代表撮影)
 1位でゴールするキプチョゲ(代表撮影)
 28キロ付近を力走するエリウド・キプチョゲ(左)ら(代表撮影)
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 「東京マラソン2021」(6日、東京都庁~東京駅前)

 世界記録保持者で五輪2連覇王者のエリウド・キプチョゲ(37)=ケニア=が、2時間2分40秒で優勝し、自身の持つ2時間1分39秒(2018年ベルリンマラソン)の世界記録には約1分及ばなかった。17年大会で元世界記録保持者のキプサング(ケニア)がマークした2時間3分58秒の日本国内レース最高記録は更新した。

 キプチョゲは10キロ28分37秒という世界新記録ペースで順調な走りを見せていたが、ペースメーカーとともに10キロ過ぎに左に曲がらなければならないところを、反対車線側の折り返し後の給水エリアに向かってしまい、痛恨のコース間違え。それまでは1キロ2分50秒前後でペースを刻んでいたが、10~11キロは3分9秒。20秒前後のタイムロスがあったとみられる。

 その後、ここからしっかりとペースを戻すと、30キロ手前でペースメーカーよりも前に出て、ペースアップ。終盤も力強いストライドを刻んだが、約4年ぶりの世界記録更新はならなかった。

 テレビインタビューでは「日本で初めての2時間2分台。うれしく思ってます。札幌で金メダルを取れたが、東京で走れることにワクワクしていた。本当にうれしく思う」と、語った。

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