戦争終結「一日でも早く」 ウクライナ、パラ選手願う

 インタビューに応じるパラノルディックスキーのイリーナ・ブイ選手=1月、札幌市厚別区
 インタビューに応じるパラノルディックスキーのグリゴリー・ボウチンスキー選手=1月、札幌市厚別区
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 ロシアのウクライナ侵攻直後に開かれた2022年北京冬季パラリンピックで、ウクライナ選手団主将を務めたグリゴリー・ボウチンスキー選手(36)と、イリーナ・ブイ選手(29)が共同通信の取材に応じた。同国選手団は北京で金11個を含む29個のメダルを獲得。反戦と平和のメッセージを世界へと発信した。6日でミラノ・コルティナ冬季パラ開幕まで1年。ボウチンスキー選手は「一日でも早くこの戦争が終わってほしい」と切実な願いを口にする。

 侵攻開始から3年が経過。北京大会のバイアスロン金メダリストである2人も、消えることのない不安や憂いを抱えながら、日々トレーニングを積んでいる。

 強化拠点は西部ヤボリウ近郊のスポーツ・リハビリテーションセンター。一帯への爆撃は比較的少ないが、安全には程遠い。練習中に空襲警報が鳴るたび、地下のシェルターに避難する。ブイ選手は「人間なので、慣れてしまった」と悲しげな表情だ。遠征時はポーランドを経由し、各地へと渡る。

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