三木つばき スノーボードW杯パラレル大回転&アルペン総合で日本勢初V 快挙に「言葉にならない」
「スノーボード・W杯」(2日、クリニツァ)
パラレル大回転の最終戦が行われ、女子は2023年世界選手権覇者で21歳の三木つばき(浜松いわた信用金庫)が制し、種目別制覇とアルペン種目の総合優勝を決めた。ともに日本勢で初めて。三木は今季、五輪で実施されないパラレル回転の種目別優勝も既に決めていた。予選を1位通過し、決勝トーナメントの4試合も勝った。パラレル回転も合わせ今季4勝目、通算7勝目。
三木つばきがパラレル大回転最終戦を制し、パラレル回転に続く種目別制覇を決めた。この競技のアルペン種目の総合優勝も確定させ、いずれも日本勢で初快挙。「本当にうれしい。言葉にならない」と感慨に浸った。
1日の試合は「結果を意識しすぎた」と、まさかの転倒で準々決勝敗退。パラレル大回転で種目別5連覇中だったラモナテレジア・ホフマイスター(ドイツ)に逆転を許したが、2日は「いい意味で背負うものがない状態」で戦えたという。楽しむことを心がけ、自然体の滑りで予選1位から頂点まで駆け上がった。
パラレル大回転の2連覇が懸かる今月下旬の世界選手権(スイス)に最も照準を合わせている。ミラノ・コルティナ五輪にさらなる弾みをつけるべく、再び世界一に挑む。
◆三木つばき(みき・つばき)2003年6月1日、長野県北安曇郡白馬村出身。4歳でスノーボードを始める。小学6年でPSAプロ登録。中学3年で国際公式戦シニアとしてデビュー。22年北京冬季五輪女子パラレル大回転で9位。同年4月に日体大進学。身長173センチ、体重68キロ。





