長谷川帝勝 今季4度目の表彰台締め 精神的な疲れも「コントロールしながら」
「スノーボード・W杯」(6日、米コロラド州アスペン)
ビッグエア最終戦の決勝が行われ、男子は19歳の長谷川帝勝(STANCER)が184・50点で2位に入った。2023年世界選手権王者の長谷川は5日の予選終了で、初の種目別優勝を確定させていた。19歳の宮村結斗(ムラサキスポーツ)が171・25点の3位で自身初の表彰台。女子は北京冬季五輪銅メダルの村瀬心椛(TOKIOインカラミ)が170・25点の2位で、17歳の鈴木萌々(キララクエスト)が150・00点で3位で続いた。
長谷川は自身初となる種目別制覇を、今季4度目の表彰台で締めた。土壇場で逆転を許して優勝こそ逃したものの、3回ともに狙い通りの技を決め「自分の滑りができてこの結果なら(優勝した)彼の日だったというだけ」とすがすがしい表情で振り返った。
冬季Xゲームより飛びづらくなっていたという同会場の台に対応。2回目までにただ一人、横5回転技をそろえて2位につけた。最後は「逆転の場面でわくわくしながら」横5回転半技の「フロントサイド1980」に成功。一時はトップに立ち「大会で初めて立てたのが大きかった」と納得顔だった。
週末に大会が続くタフな日程で、精神的な疲れもあったという。それでも「うまくコントロールしながら乗り越えられた」。普段から瞑想(めいそう)を取り入れるなど、心の安定を図ってきた成果が結果に表れた。
開幕まで1年を切ったミラノ・コルティナ五輪に向けても大きな弾みとなった。3月には2連覇が懸かる世界選手権が控える中「今と変わらず、気負わずに。優勝するだけ」と、貫禄たっぷりに見据えた。





