飛び込みパリ銀・玉井陸斗が高校卒業 「ロスで金を確実に」 立命大経済学部進学で文武両道も継続

 パリ五輪飛び込み男子銀メダリストの玉井陸斗(18)=JSS宝塚=が1日、神戸市の須磨学園高の卒業式に出席後、取材に応じた。大学生で迎える2028年ロサンゼルス五輪での金メダル獲得へ意気込みを語った。

 飛び込みと学業と両立し、パリ五輪では男子10メートル高飛び込みで日本飛び込み界初の表彰台に上がった。3年間を振り返り「勉強も頑張れた。『しんどいけど今は頑張って勉強しよう』とか、踏みとどまる力がついた。飛び込みでもいい成績が出て、人生で一番成長した時間」と充実感を漂わせた。卒業生で2人だけ選ばれた優秀学生賞「須磨賞」も授与された。

 20日開幕の「翼ジャパン・カップ」(東京アクアティクスセンター)に臨み、4月からは立命大経済学部に進学し、学生生活と飛び込みと両立する。「今年は世界選手権代表に選ばれて、金メダルを勝ち取れるように頑張りたい。そして、パリで銀メダルだったのでロス五輪は金を確実に取りたい」と力強く宣言。「これから他の選手は、僕をメダリストとして見てくると思うが、より実力を付けて強い玉井陸斗を見せたい」と話した。課題としている後方宙返りにも取り組む。「パリの5本目で失敗した307C(前踏み切り後ろ宙返り3回半抱え込み)のイメージが残っているが、苦手を払拭できる実力をつけたい」と大学生で迎えるロス五輪の頂点を見据えた。

 大学では、体育学部ではなく経済学部を選んだ。「飛び込みだけでなく、日々生かせる知識を学びたいと思った。経済学はいろんなことに触れる。引退後も人の力になれる人間になりたい。一流選手は人間性がかっこいい。そういう選手になりたい」と人生のビジョンもしっかり持って、新しい世界に飛び込む。

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