マラソン折り返し地点誤認 選手らゴール後まで気づかず「認識無かった」 原因はコーンの設置忘れ 主催者が謝罪「私どもの落ち度。30m長く走らせてしまった」 記録は公認へ

 「大阪マラソン」(24日、大阪府庁前~大阪城公園)

 大阪マラソンの主催者はレース後、30キロ過ぎで起きた先頭集団が折り返し地点を間違えて通過したアクシデントについて、謝罪した。大阪陸協の竹内章専務理事は「本来は折り返し地点から先にいけないようにカラーコーンを設置し走路を遮断するはずだったが、それを怠っていた」と説明し、陳謝した。

 先頭集団から少し離れた後続の選手が戸惑い、「ここじゃないの?」というジェスチャーをみせる場面もあったが、先頭集団にいた選手はトップ争いの真っただ中だっただけに、ゴール後まで気づかなかった選手も多数。8位だった日本記録保持者の鈴木健吾(富士通)は「あとで聞いたんで。イマイチ間違えたという認識がなかった」と、振り返った。

 先頭集団15人を先行する白バイのうち1台と中継バイクが折り返し地点を越えて設置している固定中継カメラの後ろを回って折り返した。約30メートル長い距離を走ったという。白バイ1台は正式な折り返し地点を回ったが、中継バイクともう1台の白バイが間違えて直進してしまったという。折り返し地点の目印は「先頭を走る外国人選手に認識できたかどうかはわからない。コースを遮断できなかったのが私どもの落ち度。合計30メートル長く走らせてしまった」と語った。その後、是正したが、何人が間違ったかは不明。女子の先頭については正しいコースを走ったという。

 竹内専務理事は「2度とこういうことが起こらないようにしたい」とした上で、「ルール上マラソンでは長すぎた場合でも42メートル、つまり総距離の0・1%以内なら公認される」として記録は公認されるとした。

 レースでは初マラソンの青学大・黒田朝日(20)、日本記録保持者の鈴木健吾(富士通)らが先頭集団を形成。30キロを1時間28分56秒で通過と、日本記録も狙えるペースだったが、30キロすぎの予定の折り返し地点を通過してしまい、20メートル先を折り返す形となってしまった。白バイ、タイム表示の関係車は予定通り折り返していたが、先を報道の中継車についていってしまった形となった。中継では約11秒のロスとされた。NHKの解説を務める花田勝彦氏は「もったいないですね」と、残念がった。

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