アイスホッケー女子 五輪出場切符1号!ポーランドに6-0快勝 4大会連続出場決め飯塚監督「ほっとした」

 第1ピリオド、先制ゴールを決める前田(左)
 ポーランドを破り、4大会連続5度目の五輪出場を決めて喜ぶ日本の選手たち
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 「アイスホッケー女子・ミラノ・コルティナ五輪最終予選、日本代表6-0ポーランド代表」(8日、nepiaアイスアリーナ)

 世界ランキング7位の日本は同20位のポーランドに6-0で快勝して2連勝とし、中国との最終戦を残して4大会連続5度目の五輪出場を決めた。全競技を通じて、日本勢の2026年冬季五輪出場権獲得第1号となった。日本は勝ち点6で、ポーランドは同1。この日、フランスが中国を4-1で破って同3、中国は同2となった。9日の最終戦でフランスのみ勝ち点で日本と並ぶ可能性があるが、6日の直接対決を制した日本の予選突破が決まった。

 苫小牧に笑顔の花が咲き誇った。全競技を通じて、日本勢の2026年冬季五輪出場権獲得第1号だ。選手は観客席へ高々とスティックを掲げ、地元で決めた4大会連続五輪出場をかみしめた。DF小池主将は「ほっとした。また出場できることが光栄で、うれしい」と笑みを浮かべた。

 第1ピリオドの大量6得点で勝負あった。FW前田が先制し、FW輪島、北京五輪代表のFW浮田がともに2得点。エースのFW志賀紅にも今大会初得点が飛び出した。チームとして相手の約10倍となる49本のシュートを浴びせる猛攻だった。

 飯塚監督は、連続出場をつないだことに「ほっとした、に尽きる。全体的にいいパフォーマンスだった」と胸をなで下ろした。初の準々決勝進出を果たした2022年北京五輪後は新型コロナ禍の影響で、強化に重要な海外遠征が従来の4分の1ほどに減ったことから「手応えがないまま(今大会に)入っていた」と打ち明けた。

 日本が初出場した1998年長野五輪当時、ほとんどの選手はアルバイトで生計を立てていた。ソチ五輪で自力出場を果たすと「スマイルジャパン」として脚光を浴び、正社員雇用となるなど競技に専念できるようになった。そして北京で主力だったベテランが多く引退した中、今回はユース年代から海外遠征で鍛えられた20歳のFW伊藤らが活躍した。

 監督は「現実問題、(今は)ベスト8止まりのチーム。そう簡単に(メダルと)言えることでない」とレベルアップの必要性を説いた。志賀紅は「もっともっとゴールに向かっていきたい」と思い描いた。1年後のイタリアで、笑顔の花を満開にする。

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