アイスホッケー日本女子 首位発進!4大会連続五輪へ仏に快勝 攻守に躍動、幸先よく7得点&1失点
「アイスホッケー女子・ミラノ・コルティナ五輪最終予選、日本代表7-1フランス代表」(6日、nepiaアイスアリーナ)
開幕し、4大会連続出場を目指す世界ランキング7位の日本は同13位のフランスに7-1で快勝して勝ち点3で首位発進した。日本は第1ピリオドに3点を先行。第2、第3ピリオドにも2点ずつ加えた。世界12位の中国は同20位のポーランドを延長、ペナルティーショット(PS)戦の末に3-2で退けて勝ち点2。ポーランドは同1となった。日本は8日にポーランドと、9日に中国と対戦。4チームが総当たりで争い、1位が五輪出場権を獲得する。
愛称「スマイルジャパン」のように、笑顔の花が咲き誇った。日本は若手が躍動し、初戦で完勝した。大柄なフランスに対して、持ち味のスピードで圧倒。開始2分過ぎの先制点で、猛攻の口火を切った20歳の伊藤は「最初の5分を大事にしようと話していた。無事に勝ててほっとした」と胸をなで下ろした。
23歳の志賀紅のパスに反応すると相手守備網が整う前に遠めからシュートを決めた。狙い通り、早い時間に主導権を握った日本は相手の24本を大きく上回る41本のシュートを浴びせた。
この1年、毎月の国内合宿で男子高校生との実戦を増やした。「人が動くスピード、パックを速く動かす能力が高くなった」と飯塚監督。強いパスを細かく回し、22歳輪島や20歳野呂莉らが得点を重ねた。点取り屋の久保英恵ら2022年北京五輪の主力が多く引退し、攻撃の軸だった床秦留可(とこ・はるか)も今大会はけがのため不在。だが、連係が光り、不安を吹き飛ばすような大量得点だった。
日本はこれまで五輪4大会に出場している。1998年長野は6位で、2014年ソチは7位、18年平昌は6位。前回22年北京大会は初めて準々決勝に進出するなど、着実に世界との差を縮めている。
ミラノ・コルティナ五輪の出場枠は10。世界ランク1~6位と開催国のイタリアが決定しており、残り3枠を3グループに分けた最終予選で決定する。エースとして臨む志賀紅は「一人一人が力を出せば、いろんな選手が得点できる。自分たちの力を出し切ることが大切」と1年後をにらむ。ホームの大声援も力に、ミラノ・コルティナ行きの切符をつかみ取る。





