ロコV逸もむしろ“五輪メダルルート”?藤沢「代表候補決定戦にしつこいぐらい出ている強みを生かして」
「カーリング・日本選手権」(8日、横浜BUNTAI)
女子準決勝が行われ、18年平昌五輪、22年北京五輪2大会連続メダルのロコ・ソラーレは昨年準優勝の北海道銀行に5-11で敗れた。2大会ぶりの優勝はならず、世界選手権(3月、韓国)代表入りも逃した。
連日で会場を沸かせた“神ショット”が決まらなかった。2-2で迎えた第3エンド。藤沢の最終投が石に当たらずに通過し、大量の4得点を与えた。その後はスチール(不利な先攻で得点すること)などで追い上げたが届かず。6点差に広げられた第8エンド終了時点で、コンシード(負けを認めること)。藤沢は「今日の負けは私の責任。2点を取れるチャンスを私のミスで落としてしまったり、氷にアジャスト(適応)できなかったのが唯一の敗因」と悔やんだ。
決勝進出は逃したが、むしろ五輪メダル獲得のルートをたどりつつある。18年平昌五輪の日本代表選考では、日本選手権決勝で中部電力に敗れてから、代表決定戦を勝ち抜き、五輪で銅メダルを獲得。22年北京五輪では日本選手権決勝でフォルティウスに敗れてから、代表決定戦を制して、五輪で銀メダルを獲得した。
枠取りは今大会を制した世界選手権代表チームに託すため厳しい戦いに変わりはないが、「私たちは代表候補決定戦にしつこいぐらい出ている。その強みを生かして頑張っていきたい」と、大一番を見据える藤沢。逆境こそからはい上がるのがロコの真骨頂。ここから五輪までつなげてみせる。




