完敗V逸のロコ藤沢五月「私の責任」痛恨スルーでの4失点響く「カーリングでは終わりに近い点数差」五輪代表候補決定戦へ「一からやりなおす」

 「カーリング・日本選手権」(8日、横浜BUNTAI)

 女子準決勝が行われ、18年平昌五輪、22年北京五輪2大会連続メダルのロコ・ソラーレは昨年準優勝の北海道銀行に5-11で敗れ、2大会ぶりの優勝はならず。世界選手権代表入りも逃した。

 1次リーグ初戦で黒星を喫し、今季ここまで2勝5敗と苦手とする北海道銀行との一戦。第1エンドは不利な先攻で、相手に重圧をかける展開を作ったが、北海道銀行のフォース田畑がダブルテークアウトを決めて2点を奪われた。

 第2エンドは藤沢が距離のある中で見事なダブルテークアウトを決めて、2点を奪取。藤沢がハッチポーズで吉田知は絶叫。好プレーの連発に会場も喝采に包まれた。

 第3エンドは藤沢の最終投が相手の石をはじけずに、中央を通過。藤沢は思わず天を仰いだ。田畑はしっかりとロコのナンバー1をはじき、4点のビッグエンドとなった。

 第4エンドはロコ・ソラーレが2点のチャンスだったが、藤沢のテークショットが決まりきらず、石が流れてしまい、1点止まりとなった。第5エンドは好展開を作ると、北海道銀行の田畑の難しいラストショットはミスとなり、2点スチールに成功。北海道銀行にとっては今大会初めてスチールされたエンドとなった。ロコは前半5-6で終えた。

 第6エンドは北海道銀行が1点。第7エンドは北海道銀行が1点スチールで突き放した。第8エンドも最後に藤沢のドローが短くなり、3点のスチールを献上。ここでロコが負けを認めるコンシードを出した。

 藤沢は「今日は私が最後のところでミスってしまった。今日の負けは私の責任」と敗戦の責任を背負った。「今季、北海道銀行さんとはたくさん対戦して、チームとしての戦い方は準備してきた。ショット自体の精度が落ちてしまった。2点取れるチャンスを私のミスで落としてしまったり。アイスにアジャストできなかったのが唯一の敗因。カーリングでいうと、4点取られるというのは終わりに近い点数差。それでも踏ん張ってチャンスを作ってくれて感謝したい。生かし切れなかった私が、チャンスを生かせるスキップになって、代表決定戦までに帰ってきたい」と、受け止めた。それでも最低限の五輪へのチャンスは残した。代表候補決定戦に向け「ありがたいことに、大会はこういう結果に終わったが、五輪に向けてのチャンスはいただけた。できることを一からやりなおして、自分たちの最高のパフォーマンスをできるようにやっていきたい」と、誓った。

 決勝トーナメント進出により、9月末までに行われる五輪代表候補決定戦への進出は決めていたが、世界選手権での五輪の国別出場枠獲得は他チームに託すことになった。また、五輪代表候補決定戦は前年覇者のSC軽井沢ク、今大会の優勝チームとの三つ巴戦が決まった。ミラクル勝ち連発で初の首都圏開催の日本選手権を盛りあげた一方で、課題も残したロコ。3大会連続の五輪出場へ、厳しい戦いは続く。

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