平野歩夢「ここからが大事」連覇へ熱意! けがとの戦い「考える時間が長くなる分強くなれている」
スノーボード男子ハーフパイプで、2022年北京五輪金メダリストの平野歩夢(26)=TOKIOインカラミ=が5日までに米コロラド州アスペンで取材に応じた。夏冬合わせて自身5度目となる五輪出場に向け「ここからがすごく大事。普段の生活もスノーボードも、今まで以上に気持ちを入れて取り組んでいく」などと熱意を語った。
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-今季から代表選考争いが開始。対象のW杯では第2戦コッパーマウンテン大会(米国)を制し、直近の第4戦アスペン大会(米国)でも2位に入った。
「(第4戦は)自分の中では納得のいく滑りができなかった。みんなも失敗するような難しいコンディションの中、何とかポイントも取れて、五輪に向けて一歩前進できたのかなと思う」
-今季は開幕前に右肋骨(ろっこつ)を骨折し、1月の冬季Xゲームでも左膝を負傷。けがとも戦いながら好成績を残している。
「大会を回っている以上は、結果が残る分(勝てなければ)悔しさが大きい。気持ちの部分は自分の強み。スノーボードだけでなく、普段から人生を懸けてやっていかないと勝っていけない世界。けがをして考える時間が長くなる分、強くなれているんじゃないか」
-技の難度も上がり、ハイレベルな争いが続く中で見据える2連覇に向けて。
「自分が納得のいく攻めた滑りを、常に目指してやっていく。限界にチャレンジして、周りがやっていない新しい姿を見せていければ、結果はついてくると信じたい。これまで歩んできた時間にも自信を持ち、その結果として、圧倒的な滑りができたらいい。リスクも高くなる1年になると思う。けがには気をつけて集中してやっていきたい」
◆平野歩夢(ひらの・あゆむ)1998年11月29日、新潟県村上市出身。4歳のとき、スケートパークを運営する父英功さんの影響でスノーボードを始めた。五輪は2014年ソチ大会のハーフパイプで、冬季大会の日本勢史上最年少15歳で銀メダル、18年平昌大会も銀。22年北京大会は金メダルを獲得した。19年からはスケートボードにも本格挑戦し、21年夏の東京五輪出場を果たし、予選14位で決勝進出は逃した。165センチ、50キロ。





