元幕内矢後が序二段優勝 3場所休場から復帰「本場所はいいですね」

 序二段優勝を決めた矢後(撮影・持木克友)
 関本(右)を攻める矢後(撮影・持木克友)
 矢後にはたき込みで敗れた関本(撮影・持木克友)
3枚

 「大相撲初場所・13日目」(24日、両国国技館)

 元幕内で西序二段19枚目の矢後(押尾川)が、関本(阿武松)をはたき込み、7連勝で序二段優勝を決めた。

 相手の圧力を受け止め、問題にしなかった。両ひざ痛などで昨年名古屋場所から3場所全休。幕下上位から序二段まで番付を落とした。

 幕下付け出しで初土俵を踏み、十両、幕内でも相撲を取っただけに戸惑いもあったが「復帰して初めての序二段で手探りでしたが、徐々に体が動いてきた」と前に進んだ。優勝を「うれしいですね。本場所はいいですね」と感慨深げに話した。

 休場中は「悪いことも考えた」と言うが「それに負けないように。やり切ったと思えるまでやりたい」と先を見据えた。師匠の押尾川親方(元関脇豪風)らの応援や激励が身に染みたという。完全復活へ一歩ずつ階段を上っていく。

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