横綱照ノ富士を落合博満氏が絶賛「気骨の精神は称賛されるべき」「普通は辞めますよ」中畑清氏も「下克上を起こした」
元中日監督の落合博満氏、元DeNA監督の中畑清氏が19日、TBS「サンデーモーニング」に出演。今場所限りでの引退を表明した横綱照ノ富士について、序二段転落後からの横綱昇進を果たした姿勢を絶賛した。
落合氏は「大横綱になるんだろうと思ったけど、スポーツ選手はやっぱりいかにしてケガをしないかが大前提」と分析した上で、「普通、序二段まで落ちたら辞めますよ。プライドがあれば。そのプライドを捨ててまでもう一度、はい上がろうとした気骨の精神は称賛されるべきと思います」とたたえた。
「また横綱になって、33歳の若さでまたケガに泣かされたのかなって。とっても残念は残念ですよね」と評した落合氏。共演した中畑氏は「大あっぱれですよ!」と語った上で「精神力の強さ。下克上を起こしたんじゃないかな。序二段まで落ちて、もはや育成ですよ。そっからはい上がって横綱まで上り詰めた精神力は計り知れない」とコメントした。
「相撲の内容もいい。絶対に逃げない。どんな力士に対しても向かってこいと。そんな王道の強さを見せてくれた横綱でした。かっこよかったです」と絶賛した中畑氏。照ノ富士は両膝の大ケガ、糖尿病などに苦しみ、17年秋場所後に大関から転落。19年春場所に序二段で復帰して以降、横綱に昇進した。
計10回の優勝を達成し「相撲人生を2回楽しむ、いい機会になった」と語っていた照ノ富士。現在の大相撲については「力士たちが相撲に向き合う姿勢が、昔より良くなっているからこそ、誰が優勝してもおかしくない大相撲になってきているんじゃないか」と語っていた。





