フィギュアスケート男子で五輪２大会連続メダリストの宇野昌磨（２６）＝トヨタ自動車＝が１４日、都内で現役引退会見を行った。９日に自身のＳＮＳで現役引退を発表し、会見ではプロ転向を表明。「次に向かって、またスケートを全力で頑張ります」と前向きに意気込んだ。終始明るく、ユーモアにあふれた“宇野劇場”を繰り広げながら、競技会を離れる決断に至った経緯を説明した。一問一答要旨は以下の通り。

　　◇　　◇

　－引退会見を迎えて。

　「これだけのたくさんの方が集まってくれて、今日まで頑張ってきた自分の道が現れているような感じ。本当に周りの方々に恵まれて、すごい道のりを歩いてきた」

　－プロとして表現していきたいこと。

　「自分が心から踊るようなスケートをしていきたい。本当に競技から離れるので、自由にスケートをやれるかなと。自分の生き方にもすごくマッチしている」

　－羽生さんとチェンとの思い出は。

　「２人は本当に雲の上の存在で、いつか同じ立場で戦えるようになりたいと常々思っていた。そこにたどり着けたかは分かりませんが、それでも僕なりの全力のフィギュアスケート人生を送れた。大会というよりも２人の人間性の素晴らしさが記憶に残る」

　－今後について。

「視野を広げていろんな経験をしたい。ゲームに費やす時間も増えるかな（笑い）。めちゃくちゃインドアなので。でも、この場なんで『いろいろやりたいです！』と言っておきます」