競歩・藤井 大会新で2大会連続五輪 厚底シューズ効果出た 本番では「先頭集団で戦いたい」

 「陸上・日本選手権20キロ競歩」(18日、六甲アイランド甲南大周辺コース)

 パリ五輪代表選考会を兼ねて行われ、男子は東京五輪銀メダルの池田向希(25)=旭化成=が世界歴代3位の1時間16分51秒、女子は藤井菜々子(24)=エディオン=が1時間27分59秒でともに2連覇した。それぞれ日本陸連の派遣設定記録を突破し、2大会連続の五輪代表に決まった。

 藤井は大会新記録で連覇し、2大会連続の五輪出場を決めた。「日本記録というアナウンスあって、どうかなと思っていたが、ギリギリ切れてびっくりした」と声を弾ませた。

 昨年8月の世界選手権は14位に終わり「速いペースで全く戦えなかったのがショックで」と練習方法を改革。「1キロ4分24~25秒ほどのペースを体に刻む」という反復練習でスピードを体に染み込ませた。11月からは靴底にカーボンが埋め込まれた、やや厚底のシューズに変更。扱いに苦戦する競歩選手が多い中、藤井は反発力を生かす技術も身につけた。

 日本のエースとして責任感も強くなり、パリへの決意も新たにした。13位だった東京大会に続く五輪へ「目標はメダルと言いたいが、前回入賞していないので。先頭集団で戦いたい」と確実に上位入賞を目指す。

 ◆藤井菜々子(ふじい・ななこ)1999年5月7日、福岡県那珂川市出身。小学3年からクラブチームで陸上を始め、北九州市立高2年のときに競歩に携わり、高校総体5000メートル競歩で2連覇した。東京五輪の活躍などが期待される日本陸連のダイヤモンドアスリートにも選ばれた。20キロは21年に日本選手権で初優勝し、東京五輪は13位。世界選手権は19年に7位、22年に6位入賞。159センチ。

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